＜秋冬の味覚を満喫！＞かぼちゃの魅力と活用法：旬の味覚を最大限に楽しむ

知っておこう！日本かぼちゃと西洋かぼちゃ＜品種＞

かぼちゃは、その美味しさと栄養価の高さから、世界中で愛されている野菜の一つです。特に、日本かぼちゃと西洋かぼちゃは、その特徴的な風味と食感から、様々な料理に活用されています。かぼちゃの品種は非常に多く、ここではその一部を紹介します。

日本かぼちゃ＜品種＞

日本かぼちゃは、皮がゴツゴツとしており、煮崩れしにくいのが特徴です。味は淡白でねっとりとした食感があり、和食向きの食材とされています。

• 黒皮かぼちゃ
• 菊座かぼちゃ
• ちりめんかぼちゃ
• 鹿ヶ谷かぼちゃ
• バターナッツカボチャ
• 万次郎かぼちゃ
• 小菊かぼちゃ

西洋かぼちゃ＜品種＞

一方、西洋かぼちゃは、甘みが強く、でんぷん質が多いのでホクホクとした食感が特徴です。また、皮は日本かぼちゃに比べてツルッとしています。

• 黒皮栗かぼちゃ（「えびす」、「みやこ」、「味平」など）
• 赤皮栗かぼちゃ
• コリンキー
• 白皮栗南瓜
• 坊ちゃんかぼちゃ

日本かぼちゃと西洋かぼちゃの掛け合わせ

日本と西洋のかぼちゃの良い特性を組み合わせて作られた品種で、それぞれ異なる特性を持っています。

• 万次郎かぼちゃ
• イーティー
• 栗将軍
• 栗マロン

よく口にするかぼちゃの品種

かぼちゃは輸入も含めると1年を通して手に入る食材です。ここでは、日本人がよく口にするかぼちゃの品種について紹介します。

• えびすかぼちゃ
• みやこかぼちゃ
• 味平

栗かぼちゃとは？＜西洋かぼちゃの全般を指す＞

「栗かぼちゃ」は、一般的に西洋かぼちゃ全般のことを指し、日本品種の総称です。その名前は、その食感が栗のようにほくほくとしていることから来ています。栗かぼちゃは、その甘みとユニークな食感から、様々な料理に活用されています。

栗かぼちゃの中には、「黒皮栗かぼちゃ」も含まれます。黒皮栗かぼちゃは、その名の通り、黒に近い緑色の皮を持つかぼちゃで、果肉は鮮やかなオレンジ色です。この品種は、食感が栗のようにほくほくとしており、甘みがあります。そのため、「栗かぼちゃ」という名前がついています。

知っておこう！＜夏野菜で冬が旬のかぼちゃ＞

かぼちゃの収穫時期は夏（6～9月頃）ですが、その旬は秋から冬（9～11月頃）となります。これは、かぼちゃが追熟によって甘みが増し、栄養価も高くなるためです。

追熟とは？＜冬に旬を迎える＞

追熟とは、収穫後に一定期間置いておくことで、デンプンが糖に変わり、甘みが増したり、栄養価が上がったりする現象のことを指します。かぼちゃは追熟によっておいしくなるため、収穫後すぐに食べるよりも、数ヶ月貯蔵してから食べるのが一般的です。

そのため、以下のように考えることができます。

• 収穫時期で考えると、かぼちゃは夏野菜です。
• しかし、旬とされる時期は秋から冬となります。

このように、かぼちゃは一年を通じて楽しむことができる野菜であり、その旬を知ることで、より美味しく、栄養価の高いかぼちゃを楽しむことができます。

冬至とかぼちゃ

冬至にかぼちゃを食べる習慣は、日本の伝統的な風習の一つです。かぼちゃはビタミンやミネラルが豊富で、風邪を引きにくくするとも言われています。また、かぼちゃの黄色は魔除けの色とされ、無病息災を祈る意味も込められています。これらの理由から、冬至の日にはかぼちゃを食べます。このような風習は、日本の文化や伝統を反映しており、一年を通じてさまざまな形で楽しむことができます。

お盆と野菜のお供え

日本のお盆の時期には、ご先祖様への敬意を表すために、きゅうりやなす、かぼちゃなどの野菜をお供えする習慣があります。これらの野菜は、自宅で収穫されたものをご先祖様にも召し上がっていただきたい、という感謝の気持ちを込めてお供えされます。

かぼちゃの品種別特徴＜青空市場販売実績＞

青空市場で販売の実績がある品種を紹介します。

黒皮かぼちゃ＜日本かぼちゃ＞

特徴

黒皮かぼちゃは、日本の伝統的なかぼちゃの一種で、その名の通り黒に近い緑色の皮を持っています。その肉質は粘質で、煮崩れしにくい特性を持っています。

味わい・食感

黒皮かぼちゃは甘みが強く、ねっとりとした食感をしているのが特徴です。煮物にする際などは、砂糖を入れなくても美味しく作ることができる程強い甘みを感じることができます。

旬・収穫時期や産地

黒皮かぼちゃは全国で生産されていますが、生産量は少量です。その旬・収穫時期は9月〜12月ごろです。

黒皮栗かぼちゃ＜西洋かぼちゃ＞

「黒皮栗かぼちゃ」は、日本で最も一般的に生産され、流通しているかぼちゃの一つです。その名前の通り、皮は黒に近い緑色をしており、果肉は鮮やかなオレンジ色で、見た目からも秋の訪れを感じさせます。

品種の多様性＜えびす、みやこ、くりゆたか、くり将軍＞

黒皮栗かぼちゃには、「えびす南瓜」「みやこかぼちゃ」「くり将軍」「くりゆたか」「ほっこりえびす」「九重栗南瓜」など、様々な品種があります。これらの品種はそれぞれ特徴があり、料理によって選ぶ品種を変えると、さらに美味しく楽しむことができます。

特徴と味わい

黒皮栗かぼちゃの最大の特徴は、その肉質が粉質で、加熱調理することで甘みが引き出され、食べた時に栗のようにホクホクすることです。また、収穫後数週間貯蔵しておくと、適度に水分が抜けてホクホクし、甘味が強まります。これらの特性が、黒皮栗かぼちゃを秋の味覚として人気がある理由の一つです。

旬・収穫時期や産地

黒皮栗かぼちゃは、全国で栽培されていますが、特に生産量の多い地域は北海道、鹿児島県、茨城県などです。収穫のピークは7月から9月で、収穫後1~2カ月経つと、秋から冬にかけてが最も美味しく食べられる季節となります。

イーテイ＜ホクホクとした味わいの黒皮栗かぼちゃ＞

「イーテイ」は、日本園芸研究所が育成した黒皮栗かぼちゃの一種で、その美味しさと栽培の容易さから、広く愛されています。

品種の起源

イーテイは、栃木県在来の「中山かぼちゃ」とホクホク系の「みやこかぼちゃ」を親として、日本園芸研究所の栃木支所で開発されました。これらの親品種の良い特性を受け継ぎつつ、新たな特性を持つ品種として誕生しました。

特徴と味わい

イーテイの最大の特徴は、その肉質が粉質で、加熱調理することで甘みが引き出され、食べた時にホクホクとした食感が楽しめることです。また、収穫後数週間貯蔵しておくと、適度に水分が抜けてホクホク感が増し、甘味が強まります。これらの特性が、イーテイを高品質なかぼちゃとして評価させています。

旬・収穫時期と産地

イーテイの旬は秋から冬にかけてで、特に美味しく食べられる季節は10月から12月です。収穫は7月から9月にかけて行われ、収穫後は適度に乾燥させてから出荷されます。イーテイは全国各地で栽培されていますが、特に生産量が多いのは栃木県や北海道などです。これらの地域では、適度な気候と豊かな土壌が、イーテイの栽培に適しています。

味平かぼちゃ＜甘さとホクホク感が魅力＞

味平かぼちゃは、その甘さとホクホク感から、日本全国で愛されているかぼちゃの一種です。秋の訪れとともに収穫され、その季節の風味を最大限に引き立てます。特に、その甘さは果物並みで、料理によっては砂糖を加えなくても十分な甘さを感じることができます。また、ホクホクとした食感は、一度食べたら忘れられない美味しさを提供します。

「味平」かぼちゃの糖度は非常に高く、平均して11度前後、収穫後10～15日で最も優れ、14～15度になることもあります。また、一部の個体では糖度が17度程度になることもあります。これらの数値は一般的なりんごの糖度（約13度）を上回るため、果物並みの甘さと言われる所以です。ただし、糖度は栽培環境や収穫時期、貯蔵状態などにより変動するため、個々のかぼちゃで異なることもあります。

品種の起源

「味平」は、日本で栽培されているかぼちゃの一種で、その甘さとホクホクとした食感が特徴です。具体的な起源についての情報は公開されていませんが、一般的には、品種改良は長い時間と多くの試行錯誤を経て行われ、特定の特性を持つ複数の品種を掛け合わせて新しい品種が生まれます。

特徴と味わい

味平は、果物と同じくらい糖度が高く、甘みが強い品種です。収穫直後よりも追熟させると、さらに糖度が増し、一週間ほど貯蔵されたものが出荷されます。また、カットしていないものは購入後、常温で保存するとさらに追熟が進んで甘みが増すほか、加熱後の食感も粉質から粘質へと変化し違った味わいを楽しめるでしょう。

旬・収穫時期と産地

味平かぼちゃの旬は秋から冬にかけてで、特に美味しく食べられる季節は10月から12月です。収穫は7月から9月にかけて行われ、収穫後は適度に乾燥させてから出荷されます。味平かぼちゃの主な産地は石川県と北海道で、特に石川県の加賀市で栽培される味平かぼちゃはブランド野菜として人気を集めています。

バターナッツかぼちゃ＜風味と栄養の宝庫＞

バターナッツかぼちゃは、その美味しさと栄養価の高さから、まるで風味と栄養の宝庫のようです。その風味と栄養素が、私たちの食卓を豊かに彩ります。

ひょうたんの形をした風味豊かなかぼちゃ

バターナッツかぼちゃは、その特徴的な形状から「ひょうたんかぼちゃ」とも呼ばれます。その名前の通り、バターやナッツのような風味があり、なめらかでねっとりとした食感が特徴です。

バターナッツかぼちゃは、黄褐色や肌色のツルツルとした皮と、縦長のひょうたん形をしています。長さは20～30cm、重さは500g～1kgほどで、半分に切ると、下の膨らんだ部分に種が入っていて、果肉はオレンジ色をしています。

南アメリカから世界へ

バターナッツかぼちゃは、南アメリカ大陸が原産といわれています。そのため、日本ではあまり一般的ではありませんが、その特異な形状と風味から、最近では多くの料理愛好家やシェフに注目されています。

栄養価の高さと美味しさの二重奏

バターナッツかぼちゃは、栄養価も高く、βカロテン、カリウム、カルシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は、免疫力の向上、体内の塩分バランスの調整、骨や歯を丈夫にするなどの健康効果が期待できます。

バターナッツかぼちゃの皮は、未熟なうちは淡いグリーンですが、熟してくると淡いベージュになります。中身は、黄色味の強いさわやかなオレンジ色です。バターナッツかぼちゃの皮は、かぼちゃの状態によっては、ピーラーでむくことができます。しかし、しばらく保存されたかぼちゃだと、皮が硬くてピーラーではむきにくくなります。皮が硬くなっている場合は、ある程度切り分けてから削ぎ落すようにして皮を外します。

おもちゃかぼちゃ＜ハロウィンのスター、小さなかぼちゃの大きな魅力＞

おもちゃかぼちゃは、その名の通り、観賞用に使われる小さなかぼちゃの一種です。色はオレンジ、黄色、白、緑など多彩で、形も平べったいものから丸いもの、ひょうたん型までさまざまです。特にハロウィンの時期には、そのカラフルでかわいらしい姿が目を楽しませてくれます。

おもちゃかぼちゃは「ペポかぼちゃ」とも呼ばれ、その中には食用品種もあります。しかし、一般的におもちゃかぼちゃは観賞用で、食べることはできません。特に、ホームセンターや花屋などで購入できるおもちゃかぼちゃは、きれいな形にするため薬を使って虫・病気を防いでいる可能性もあります。

おもちゃかぼちゃは、自宅で簡単に栽培することもできます。春に種まきをすれば、夏にはグリーンカーテンとしての使い道もあります。また、おもちゃかぼちゃを種から自分で栽培すれば、天然の日除けを作ることが可能です。

かぼちゃの保存方法

かぼちゃは、適切な保存方法を用いることで長期間新鮮さを保つことができます。保存方法は、かぼちゃの状態（丸ごとかカットしたものか）や、保存する場所（常温か冷蔵庫か冷凍庫か）によって異なります。

常温での保存

丸ごとのかぼちゃは新聞紙で包んで風通しの良い冷暗所に置くと、約2～3ヶ月保存できます。ただし、夏場は湿気が多いため、冷蔵庫の野菜室がおすすめです。

冷蔵庫での保存

カットしたかぼちゃはラップや袋に入れてから冷蔵庫の野菜室に置くと、約1週間保存できます。この方法で、かぼちゃを新鮮に保つことができます。ただし、保存期間が長くなると風味が落ちる可能性があるため、早めに使い切ることをおすすめします。また、保存する際は、カット面が直接空気に触れないようにすると、より長持ちします。

冷凍庫での保存

カットしたかぼちゃをラップで包んでから冷凍庫に入れると、約1ヵ月保存できます。

主な栄養成分と効能

かぼちゃには以下のような栄養素が豊富に含まれています

炭水化物（糖質と食物繊維）＜エネルギー源と健康の守護者＞

かぼちゃは炭水化物が豊富な野菜です。炭水化物は主に糖質と食物繊維の二つから成り立っています。

糖質は、私たちが食べる食物の中で最も早くエネルギーに変わる栄養素で、脳や身体を動かす主要なエネルギー源として働きます。

一方、食物繊維は、消化されずに体を通過し、便通を促すほか、脂質や糖質を吸着し、排出させる働きがあります。これにより、血糖値の急激な上昇を抑え、長時間の満腹感を得ることができます。

このように、炭水化物は糖質と食物繊維の両方を含む大切な栄養素です。

β-カロテン＜美と健康のオレンジパワー＞

かぼちゃの果肉の黄色や、皮の緑色の色素成分であるβ‐カロテンには、体のサビといわれる活性酸素の発生を抑える「抗酸化作用」の働きがあります。これにより、老化防止やがん予防に効果的です。また、β‐カロテンは体内でビタミンAに変わり、視力の維持や皮膚の健康にも寄与します。

カリウム＜塩分とのバランスを整えるミネラルの力＞

カリウムは、ナトリウム、すなわち塩分を体の外へ出すことを促すミネラルです。これにより、高血圧の予防や脱水症状の改善に役立ちます。

ビタミンC＜免疫力を高め、美肌をサポート＞

ビタミンCは、β‐カロテンと同様に抗酸化作用があるほか、ストレスや風邪への抵抗力を強める栄養素です。また、コラーゲンの生成を助け、肌や髪の健康を保つ役割も果たします。

ビタミンE＜細胞を守る抗酸化の守護者＞

ビタミンEは強い抗酸化作用があるため、細胞にダメージを与える活性酸素から体を守る栄養素です。これにより、心臓病やがんの予防、免疫力の向上、皮膚や髪の健康維持に寄与します。