【桃の種類徹底比較】白鳳、白桃、黄桃の選び方!硬さ・甘さ・特徴をチャート

【桃の種類徹底比較】白鳳、白桃、黄桃の選び方!硬さ・甘さ・特徴をチャート

青空市場は、「身体は食べ物でできている」というコンセプトに、お客様に最高の食材を提供することを目指しています。私たちは、旬の野菜や果物が最も美味しい時期を知るためのカレンダーや、自然栽培された農産物や旬の農産物に関する詳細な記事を通じて、お客様の健康と満足をサポートします。また、私たちは農産物を独自に評価し、一覧表を作成しています。これにより、お客様が新しいお気に入りの味を発見する旅をサポートします。

種類・特徴の早見表<チャート>

桃は、その柔らかさと甘い香りで知られる果物です。桃は大きく分けて「白桃・黄桃・白鳳」の3種類に分類できます。またやや珍しい「ネクタリン」「蟠桃(ばんとう)」が加わると、全部で5種類です。

桃は完熟すると全て”甘い”です。食感は好みがありますので、美味しい桃選びの参考にしてください。

※おいしさを示す表では、ありません。
※完熟する前に、独自で評価しています。
※産地や品種によってことなりますので、目安として下さい。

知っておきたい!大きく3つの品種

モモは日本で非常に人気があり、多様な100品種以上が楽しまれています。主に市場で見かけるのは「白桃」「黄桃」「白鳳」という3つの品種ですが、他にも「ネクタリン」や「蟠桃(ばんとう)」など、少し珍しい品種もあります。

これらの品種はそれぞれ独特の風味と食感を持ち、季節によって異なる味わいを提供してくれます。

白鳳系(はくほう)<甘さとジューシーさの王道>

白鳳は、日本の桃の中でも特に人気のある品種で、そのやわらかさと甘さで知られています。この桃は、繊細な甘みとほのかな酸味のバランスが取れており、果肉が非常に柔らかく、ジューシーであることが特徴です。

白鳳の桃は、その豊かな風味と果汁の多さから、生食はもちろんのこと、デザートやジャム作りにも最適です。

濃厚な甘みが好きな方

  • 白鳳: 緻密で柔らかく、酸味が少なく、バランスの取れた甘さ。
  • 日川白鳳: 繊維が少なく滑らかな口当たりで、酸味がほとんどなく甘みが強い。
  • みさか白鳳: 果肉が柔らかく、ジューシーで甘みが強い。

果汁がたっぷりでジューシーな食感が好きな方

  • 白鳳: 果汁が豊富で、とろけるような口当たり。
  • 八幡白鳳: 桃特有の香りが強く、果肉がほぐれやすく、果汁が豊富。
  • 桃山白鳳: 繊維質が少なく、上品な甘さとみずみずしい香りが特徴。

さっぱりとした後味が好きな方

  • 日川白鳳: 酸味がほとんどなく、甘みが強いがさっぱりとした後味。
  • 八幡白鳳: 桃特有の香りが強く、さっぱりとした後味。

滑らかな食感が好きな方

  • 桃山白鳳: 繊維質が少なく、滑らかな食感。
  • 日川白鳳: 繊維が少なく滑らかな口当たり。

白桃系(はくとう)<上品な甘みと香り>

白桃系のモモは、その独特の栽培方法と優れた品質で知られています。袋掛け栽培によって果皮を保護し、美しい白さを保つことができるのです。この丁寧な栽培法は、果実の甘さと食感を最大限に引き出し、高級なフルーツとしての地位を確立しています。

その結果、滑らかで上品な味わいが楽しめるので、贈答用や特別な機会にぴったりの選択となっています。白桃系のモモは、見た目の美しさと味の良さで、多くの人々に愛されています。

濃厚な甘みが好きな方

  • 加納岩白桃: 果肉が緻密で、甘みが強く、酸味が少ない。
  • 浅間白桃: 果肉が柔らかく、ジューシーで甘みが強い。
  • 一宮白桃: 果肉が緻密で、甘みが強く、酸味が少ない。
  • 川中島白桃: 果肉が緻密で、甘みが強く、酸味が少ない。
  • ゆうぞら: 白桃とあかつきの交配種で、果肉が緻密で甘みが強い。
  • 紅錦香(くにか): 果肉が緻密でしっかりしており、甘みが強く、酸味が少ない。
  • 幸茜(さちあかね): 糖度が高く、甘みが強い品種です。

果汁がたっぷりでジューシーな食感が好きな方

  • 浅間白桃: 果肉が柔らかく、ジューシーで甘みが強い。
  • さくら白桃: 果肉が柔らかく、ジューシーで甘みが強い。
  • 白秋: 果肉が柔らかく、ジューシーで甘みが強い。
  • おかやま夢白桃: 果肉が緻密で、甘みが強く、酸味が少ない。
  • 幸茜(さちあかね): 果汁が多く、ジューシーな食感が楽しめます。

さっぱりとした後味が好きな方

  • 川中島白桃: 果肉が緻密で、甘みが強く、酸味が少ない。
  • さくら白桃: 果肉が柔らかく、ジューシーで甘みが強い。

滑らかな食感が好きな方

  • 加納岩白桃: 果肉が緻密で、甘みが強く、酸味が少ない。
  • ゆうぞら: 白桃とあかつきの交配種で、果肉が緻密で甘みが強い。
  • 紅錦香(くにか): 果肉が緻密でしっかりしており、甘みが強く、酸味が少ない。

特に硬めの食感が好きな方

  • 幸茜(さちあかね): 硬めの果肉が特徴です。到着後すぐに食べると、カリカリとした食感が楽しめます。3〜4日ほど追熟させると、もっちりとした食感になります。

黄桃系(おうとう・きもも)<濃厚な甘みとしっかりした果肉>

黄桃は、その鮮やかな色合いと果肉の食感で多くの人々に愛されています。白桃よりも大きく、果肉がしっかりしているため、缶詰や加工食品に適しており、その甘みと濃厚な味わいは多くの料理やデザートに彩りを加えます。また、「黄金桃」のような品種は、その優れた食味と香りで生食用としても人気があり、果物の中でも特に注目されている品種の一つです。

濃厚な甘みが好きな方

  • 黄貴妃: 果肉が黄色く、甘みが強く、酸味が少ない。
  • 黃ららのきわみ: 果肉が黄色く、甘みが強く、酸味が少ない。
  • スウィート光黄: 果肉が黄色く、甘みが強く、酸味が少ない。

果汁がたっぷりでジューシーな食感が好きな方

  • 黄金桃: 果肉が黄色く、甘みと酸味のバランスが良い。
  • 滝ノ沢ゴールド: 果肉が黄色く、甘みと酸味のバランスが良い。

さっぱりとした後味が好きな方

  • 黄金桃: 果肉が黄色く、甘みと酸味のバランスが良い。
  • 滝ノ沢ゴールド: 果肉が黄色く、甘みと酸味のバランスが良い。

滑らかな食感が好きな方

  • 黄貴妃: 果肉が黄色く、甘みが強く、酸味が少ない。
  • 黃ららのきわみ: 果肉が黄色く、甘みが強く、酸味が少ない。

【番外編(珍しい品種)】ネクタリン<桃の仲間でありながら独自の魅力>

ネクタリンは、その滑らかな皮とジューシーな果肉で知られています。桃とは違い、表面の産毛がないことが特徴です。日本では気候や土壌の条件から栽培が難しいため、市場で見かけることは少ないです。その希少性がネクタリンの魅力を一層引き立てています。

甘くてさわやかな味わいは、多くの人々に愛されています。

【番外編(珍しい品種)】ワッサー<桃とネクタリンの奇跡の融合>

ワッサーは、長野県須坂市で生まれた珍しいフルーツで、桃とネクタリンの自然交配によって誕生しました。通常の桃よりも小ぶりで、ネクタリンと同じくらいの大きさです。

果皮は黄色で、赤く色づくことが多いです。果肉は黄色で、引き締まっていてサクサクとした歯ごたえがあります。果汁は少なめですが、噛むと口の中で果汁が広がります。甘みは控えめで、酸味も少なめです。白桃の甘みとネクタリンの酸味が絶妙に調和しています。

ワッサーは主に長野県須坂市で生産されており、早生は7月下旬から8月中旬、中生は8月中旬から8月下旬に収穫されます。皮をむいてそのまま食べるのはもちろん、タルトやサラダに使うのもおすすめです。果肉がしっかりしているため、調理しても崩れにくいです。ワッサーを使ったタルトやコンポートなど、さまざまなアレンジが楽しめます。

【番外編(珍しい品種)】蟠桃<平べったい形が特徴の古代の桃>

蟠桃は、そのユニークな扁平な形状で知られる中国原産の桃の品種です。日本では明治時代に導入されたものの、栽培が困難であるため生産量が限られており、主に福島県と和歌山県で栽培されています。

蟠桃には果肉が白い品種と黄色い品種の2つの主要なタイプがあり、どちらも独特の風味と食感を持っています。白い果肉の蟠桃は、甘味が強くて酸味は優しく、汁気がたっぷりとしています。果肉が緻密できめが細かいため、ややねっとりとした食感があります。黄色い果肉の蟠桃は、濃厚な甘みとしっかりした果肉が特徴で、ややもっちりとした口当たりです。

蟠桃の大きさは100g〜200g程度で、中玉サイズです。真ん中が少しくぼんだユニークな形をしており、種が小さいため食べられる部分が意外に多いです。香りもよく、「おいしいフルーツを食べた」という満足感を十分に感じられます。

日本国内での希少性から、蟠桃は特別な贈り物としても価値があるとされています。

知っておきたい!おいしく食べるには

乾燥と冷気に弱い

みずみずしい食感が魅力のモモは、デリケートであまり日持ちしない果物です。
乾燥と冷気に弱いので、2~3日で食べきるなら常温保存し、
食べる1時間程度前に冷蔵庫に入れて
お召し上がりください。

知っておきたい!保存方法

桃はとてもデリケートな果物。完熟して柔らかくなると触れるだけで傷んでしまうこともあるので、硬い状態で収穫して発送されるケースがほとんどです。

真夏と違って、初夏は手元に届いた時はまだ硬いままのものが多く、一定期間置く(追熟させる)ことで、甘く熟した桃になります。また、桃はエチレンガスを発生するので、
リンゴやメロン等の同じエチレンガスを発生する物と一緒に保管すると熟成が早まりますので、注意して下さい。

1番のおすすめ常温保存の場合

  1. キッチンペーパーや新聞紙で1つずつ柔らかく包む
  2. フルーツキャップを被せたり、ふきん等の柔らかいものを桃の下に敷く
  3. ポリ袋に入れて、口を閉じる
  4. 風通しのよい冷暗所で保管する

風味は落ちるが。。冷蔵庫で保存の場合

  1. キッチンペーパーや新聞紙で1つずつ柔らかく包む
  2. ラップで一つずつ包む
  3. ポリ袋に入れて、口を閉じる
  4. 野菜室や、冷蔵庫の冷気の当たらないところに入れる

約1ヶ月の保存期間冷凍庫で保存の場合

  1. 桃を一つずつ丁寧に洗う
  2. 表面の水分をキッチンペーパーなどで拭き取る
  3. ラップで一つずつ包む
  4. 袋に入れて、口を閉じる

丸ごと冷凍することをおすすめします。丸ごと冷凍すると、解凍してから皮が剥けやすくなります。カットして保存する場合は、変色を防ぐため、断面にレモン汁をかけてからラップで包んで下さい。

主な栄養成分と効能

モモは、その甘さから誤解されがちですが、実は非常に栄養価が高く、ダイエットにも適している果物です。モモの水分含有量が高いため、他の多くの果物と比較してカロリーと糖質が低いのです。ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、健康的な食生活に貢献することができます。

腸内の掃除屋さん、ペクチン

おなかの調子を整えて、肥満予防!

100g当たり1.3gのペクチンを含む白桃は、水溶性食物繊維の優れた源です。ペクチンは腸の運動を促進し、善玉菌の増加を支援することで、腸内フローラを改善し、便秘や下痢を予防するのに役立ちます。

さらに、糖質やコレステロールの吸収を抑えてくれるので、肥満の予防にも寄与するとされています。

カリウムでむくみ解消や高血圧解消!

桃でカリウム補給、健康ライフ

カリウムは、細胞機能の正常な維持に不可欠な電解質であり、人体にとって重要なミネラルです。カリウムは、神経伝達、筋肉収縮、心臓のリズムの維持、そして体液のバランス調整に関与しています。白桃を含む多くの果物や野菜には、この重要な栄養素が豊富に含まれており、健康的な食事の一部として推奨されています。

カリウムはナトリウムと対をなし、高血圧のリスクを減らすことに役立つと考えられています。しかし、カリウムの摂取量が不足すると、筋力低下や疲労感、さらには心拍異常などの健康問題を引き起こす可能性があります。

そのため、バランスの取れた食事を通じて、適切な量のカリウムを摂取することが推奨されています。

元気をチャージ、桃のクエン酸パワー!

クエン酸で元気をサポート

クエン酸は、その酸っぱい味でよく知られている有機酸で、レモンやライムなどの柑橘類に豊富に含まれています。また、お酢や梅干しにも含まれ、これらの食品に特有の酸味を与えています。意外にも、モモのような甘い果物にもクエン酸が含まれており、その酸味は疲労回復に役立つとされています。

クエン酸は、疲労物質とされる乳酸の分解を助けることで、体内のエネルギー代謝を促進し、疲れた時に摂取することで、疲労回復をサポートする効果が期待されます。そのため、スポーツ後や仕事で疲れた後などにクエン酸を含む飲料や食品を摂ることは、体の回復を助ける良い方法と言えます。

エネルギー補給や疲労回復に最適、フルクトース(果糖)

すぐにエネルギー補給できる!

フルクトースは、甘味が強く感じられる単糖類で、果物や野菜、加工食品に広く含まれています。体内で迅速に吸収され、エネルギー源として利用されるため、スポーツ選手や活動的なライフスタイルを送る人々にとって、エネルギー補給や疲労回復に役立つ栄養素とされています。

まとめ

日本の夏には、桃が特別な役割を果たします。白桃や黄桃、白鳳などの品種は、それぞれユニークな風味と食感を提供し、季節の変化とともに異なる楽しみ方があります。桃の適切な保存方法は、その風味を長持ちさせるために重要です。また、桃に含まれるペクチンやカリウム、クエン酸などの栄養素は、健康維持に寄与するとされています。これらの情報を活用して、美味しい桃を選び、保存することで、桃の豊かな味わいを最大限に楽しむことができます。